「新卒社員の3割が3年で辞める」を企業規模、入社年度で考える

WS0000151

■企業規模別


「3年で3割の新卒社員が辞める」と言われていますが、企業規模(従業員数)でその割合に大きな開きがあることをご存じでしたでしょうか?

左記の厚生労働省発表「新規大学卒業就職者の事業所規模別離職状況(平成25年3月卒)」に依ると、会社規模(従業員数)で大きく異なり、企業規模が大きいほど、離職率が低いことが分かります。


尚、主な退職理由は、

1、キャリア成長が望めない
2,残業・拘束時間が長い
3,企業方針や組織体制・社風が合わない


となり、どれも採用段階で企業、学生双方が確認しておかなければならない項目ばかりです。

「1」については、中小・ベンチャー企業の方が大企業に比べ入社後の成長は早い反面、「2」の負担は多そうに感じます。「3」についても中小・ベンチャー企業は経営者の色が露骨に出る為、独特の企業風土を持つ企業が多そうです。

ですので、中小・ベンチャー企業の場合、
説明会、選考を通じて、働き方や企業風土について情報開示、理解促進を図る必要があると考えられます。

では次に、退職までの3年間を分解して、何年目の退社が多いのかをみてみましょう。


■入社年度別
WS000016
上記は過去約30年間に渡る同調査の資料データですが、以外にもバブル期も同じように3割程度の退職があったことに驚きます。「ゆとり世代、さとり世代」も関係無いんですね。。

ちなみに、上記データは、短大、高校、中学卒業の「学歴」版もあり、それぞれ順に4割、4割、6割の離職率なので、大卒の3割が実は一番良い数値です。

さて本題に入り、3年間のそれぞれの離職率ですが、直近の平成25年度(合計31.9%)でみてみますと、

■1年目「12.8%」
■2年目「10.0%」
■3年目  「9.1%」


と、社歴を重ねる毎に数値が悪く(離職率が高く)なっていくことが分かります。私はちょっと意外に思いましたが、会社の内情が徐々に見えてきたり、隣の芝生が青く見えて転職を考えるタイミングにもなるのでしょうか?(すると4年目の数値も気になりますね)

「3年で3割の離職問題」、如何でしたでしょうか?

ホームページにも書かせていただきましたが、本来の新卒採用支援事業は、入社まででなく、その後の定着、戦力化も責任領域と考える必要があると考えます。離職問題解決の糸口は、会社説明会の単純な魅力化ではなく、企業風土を伝えるコンテンツ制作や入社に至るまでのフォロー、その後の研修についてを総合的に捉え、中・長期計画に落とし込むことと考えます。

株式会社採用設計